国際レスキューシステム研究機構、千葉工業大学、東北大学の3社は28日、千葉工業大学芝園キャンパスにて新型の閉鎖空間内探査(災害対応支援)ロボット『Quince』(クインス)の発表を行った。
菊池製作所、新型レスキューロボットを発表 小型・軽量・高機動性
試作なども得意とするものづくり系企業の菊池製作所(東京都八王子市)は、小型レスキューロボット「ミニレスキューロボ」(仮)を開発したことを発表した。バッテリ駆動の電動型で、1名の要救助者を胴体内に収容できる。
同社は、ロボット関連の開発では2009年にデビューした東京消防庁の2代目ロボキューの開発で知られる企業。今回のミニレスキューロボは、2代目ロボキューの開発で得たノウハウを活かし、さらなる小型化・低価格化をコンセプトに開発された。
小型化のため、2代目ロボキューのようなロボットハンドはあえて装備しないことを選択。ロボットハンドを備えようとすると、制御機構などが必要となり、結果的にボディが大きくなってしまうからである。それにより、ミニレスキューロボは全長2310mm×全幅810mm×全高1450mm・重量320kgという非常に細身で軽量のスペックとなった。
どのぐらい細身で軽量かというと、2代目ロボキューと比較するとよくわかる。2代目ロボキューは全長1900mm×全幅1200mm×全高1600mm・1500kgと、初代よりも全長で2m以上短くなるなど、3次元的に大幅に小型化されているのだが、ミニレスキューロボはさらに小型・軽量であり、ミニの名がふさわしいのがわかるはずだ。
そうした小型・軽量化に加え、前後に独立した2基のクローラを採用したことで、機動性も確立。前後進、左右への旋回はもちろん、クローラならではのその場での旋回やあらゆる方向への平行移動も可能となり、がれきなどが散乱する災害現場のより狭いスペースにもより入っていきやすくなった。なお、階段も含めた登坂角度は30度まで可能で、最小回転半径が約1.5m(機体の長さがあるため、0mとはならない)しかないことから、あまりスペースのないビル内の階段の踊り場などでも旋回してより上階を目指せるというわけだ。
要救助者のレスキュー方法は、胴体内に収容しているベルトコンベアを用いて行う。ベルトコンベアとクローラの回転方向は逆だが速度が同調する「二重クローラ」機構になっており、要救助者をより収容しやすくなっている。
操作は、モニタ越しに遠隔操縦するための制御卓と、付き添っていく形になる有線型のハンディタイプの補助ボックスの2通りから選べる。制御卓の場合は、無線での操縦も可能だ。有線の場合は100m、無線の場合は直接機体が見えるのが条件となるが50mとなっている。
ミニレスキューロボに関して、開発に携わった菊池製作所常務取締役の齋藤弘己氏によれば、「全国の消防署への最低1台ずつの配備を目指しています。そのため、機体価格は一般的な消防車よりも安価な1500万円以下に抑える予定です」としている。
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