BMWは23日、北京モーターショーにおいて、『コンセプト グランクーペ』を公開した。『5シリーズ』をベースに開発された、4ドアクーペのコンセプトカーだ。
BMWは2007年4月の上海モーターショーにおいて、『コンセプトCS』という4ドアクーペのスタディモデルを公開。市販が期待されたアグレッシブな4ドアスポーツクーペだったが、BMWは業績悪化を理由に08年11月、コンセプトCSの量産化を見送った。
ところが今回、BMWは再び4ドアクーペのスタディモデルを、コンセプト グランクーペの名前で突如出品。前回のコンセプトCSとは異なり、ほぼ市販状態の仕上がりを見せている。
コンセプト グランクーペのベースは、5シリーズセダン。「ダイナミックかつエレガント」が、デザインのテーマに据えられた。鮫をイメージしたというシャープなノーズ、緩やかなカーブを描くルーフライン、フラットなシルエットが特徴だ。
全長はほぼ5000mmで、5シリーズセダンよりも100mm長い大柄ボディだが、全高は1400mm以下と、5シリーズよりも100mm低い。この低さが、コンセプトグランクーペの個性を際立たせる要因だ。最新のLED技術が、ヘッドライト&テールランプだけでなく、リアガラスに第3のストップランプとして応用されている。
BMWはこのコンセプト グランクーペを、次期『6シリーズ』の派生車種として、年内に正式発表するとの噂。仮にそうなれば、メルセデスベンツ『CLS』と直接競合するモデルになる。