「全日本選手権フォーミュラ・ニッポン」のシリーズ運営団体であるJRP(株式会社日本レースプロモーション)の新社長に就任した白井裕氏。
現在JRPの会長を務めるのは中嶋悟氏(元F1ドライバー、現ナカジマレーシング監督)であり、かつて1991年に「ティレル・ホンダ」のV10エンジンを担当していた白井氏と、当時ドライバーだった中嶋氏、ここで“再タッグ結成”というかたちになる。
白井氏が近年はSUPER GTの『NSX』の開発を指揮していたことも含め、「レースの世界でずっと一緒だった人」と中嶋会長。「よく知った仲でもあるので、またここで力を合わせて、一緒に頑張りたい」と、フォーミュラ・ニッポンの盛り上げに決意を新たにした様子だ。
一方の白井社長も、「仕事では本当にずっと一緒ですよね。(今日の会見のように)ふたり並んで、ということには感慨もありますけど、とにかく(新しい仕事も一緒に)しっかりやっていきたい」と、こちらも決意を固めた眼差しで語る。
かつてF1で日本の期待を集めて活躍した中嶋&白井コンビ。その舵取りには、ファンも大きな期待を寄せている。
なお、フォーミュラ・ニッポンの現行シャシー/エンジンは、当初計画では2011年までのパッケージ。就任会見で白井社長は、2012年以降の使用シャシー/エンジンについての質問に対し、「まだ具体的な話をできる段階ではありませんが、検討中です」と答え、「(エンジンに関しては)環境面を考えたものも視野に入れていく必要があると思う」との旨を語っている。