GMのヒューマノイドロボット、国際宇宙ステーションに常駐へ

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ヒューマノイドロボット Robonaut2
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GMは14日、ヒューマノイドロボットの『Robonaut2』(通称:『R2』)がNASA(アメリカ航空宇宙局)の国際宇宙ステーションに、常駐要員として派遣されると発表した。

R2は今年2月に発表。GMとNASAが共同開発した第2世代のヒューマノイドロボットだ。両者が培ってきた自動車工学や航空宇宙技術を駆使し、最先端の制御システムや視聴覚センサーなどを搭載している。

R2は手や首を自由に動かし、文字を書くことも可能。人間の指令通りに動くとともに、学習機能も備えている。GMはこのR2を車両開発や工場の生産現場などに導入し、NASAでは宇宙実験に活用する構想を描く。

GMは今回、R2がNASAの国際宇宙ステーションに、常駐要員として派遣されると発表。NASAが9月に行う「STS-133」ミッションにおいて、R2はスペースシャトル「ディスカバリー号」に乗り込み、国際宇宙ステーションに向かう。

R2は1体136kgの重量があるが、宇宙ステーションでは、無重力状態での動作性を確認。さらに、「デクスター」と呼ばれる船外ロボットアームの操作も担当する。そして近い将来、R2が国際宇宙ステーションに常駐することになるという。

現在、R2は9月の初ミッションに向けて、振動や気圧テストの真っ最中。NASAのジョン・オルソン氏は、「R2の派遣は、宇宙での人間とロボットの共同作業を進めるもの。将来的に、現在想定する以上の成果が得られると思う」と、期待を寄せている。

《森脇稔》

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