東京ビッグサイトで開催された「バッテリージャパン」(国際二次電池展)(3 - 5日)では、多くの企業がリチウムイオン電池を展示していた。それらの企業に材料を提供している中心的存在が三菱化学だ。
三洋電機、信号機のバックアップ電源向けリチウムイオン電池システムを納入
三洋電機は、交通信号機用「リチウムイオン電池システム」を開発し、日本信号を通じて徳島県警察本部に納入した。
システムは、台風や地震などの自然災害時、停電時のバックアップ電源として活用されるもので、民生用の円筒形リチウムイオン電池「UR18650」を複数個組み合わせる。信号機のバックアップ電源にリチウムイオン電池を搭載するのは、徳島県が全国で初めて。2月から設置を開始し、3月9日までに今年度の設置が完了した。
国内に約20万機ある交通信号機は、商用電源で駆動しているため、台風などの災害で停電が発生した場合、作動しなくなり、渋滞や事故などの交通障害につながる可能性がある。国内の主要交差点には自動起動式発動発電機が設置されているものの、歩道上に設置スペースが必要で、定期的な発電機の動作確認などメンテナンス費用もかさむ。
三洋電機は、徳島県警、日本信号と共同で、昨年7月から信号機向けのリチウムイオン電池システムの実証実験を行ってきた。今回、その実績が評価され、徳島県内の21交差点に正式納入した。
基本構成は今年3月から量産開始する蓄電用標準電池システム「DCB-101」と同等で、一部部品の共用化や、充電制御などのシステム化技術を活用している。サイズは、信号柱に設置されている既存の信号機制御ボックスと同等で、信号柱に設置できるため、設置工事が簡素化され、メンテナンスも不要で、信号機のバックアップ電源を低コストで導入・運用できるとしている。
さらに、自動起動式発動発動機では、稼動までに30秒程度のタイムラグがかかるが、リチウムイオン電池システムは、瞬時に電源系統の切り替えが可能で、停電時も消灯することなく、連続点灯が可能としている。
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