富士重工業(スバル)は、4月1日付けの役員人事を発表した。トヨタ自動車の高田充常務役員がトヨタを退任し、富士重の常務執行役員に就任する。トヨタ出身者が資本提携している富士重本体の役員に就任するのは初めて。
高田氏は渉外担当で、富士重と提携する際の実務を担当してきた。
トヨタと富士重は小型スポーツカーを共同開発中で今後の市販に向けて連携を強化していく方針で、この一環としてトヨタは富士重に役員を送り込む。トヨタにとって富士重の存在が重要になってきた証で、ダイハツや日野と同様、将来的にはトヨタ出身者が富士重のトップに就任する可能性も出てきた。
また、富士重の執行役員にJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)の中井毅特命参与が就任する。経済産業省からの天下りポストとなる。
一方、木村正一執行役員は退任してスバルロジスティックスの社長、荒井直人執行役員はフジ特車の社長に就任する。