『名古屋キャンピングカーフェア2010SPRING』(名古屋ポートメッセ/2月27-28日)の会場に展示された軽ベースのキャブコンの中で、異彩を放っていた愛知県一宮市のCRAZY HOUSEが製作した「メインフォースジュニア」。
同社はカーボン等を素材とするパーツの自社生産技術を持ち、GTレースカーの製造や、ジェットスキーのパーツ製作を手がけており、その技術が軽ベースキャンパーの随所に活かされているという。
外装はPC上でシミュレーションで空力特性をチェック。空気抵抗や走行時の風切り音を抑制するデザインを採用した。
また、キャビン内の収納家具は同社が得意とするドライカーボンで製作し、木を用いた場合に比べ30kg以上軽量化。草稿や燃費性能にメリットがある。さらに素材を軽いカーボンにしたことで、事故時に重量のある家具が原因となるトラブルを防ぐことができるという。
架装した状態でも十分な運動性能を持たせるため、サスペンションに専用のスプリングを装着。スペース効率が重視される軽ベースのキャンパーだが、「キャンピングカーとしての使い勝手はもちろんだが、走りの性能に妥協はしていません」と代表の山本勝己氏。
同氏は「実際に試乗していただき、価格に納得された方だけに製造販売しています。本業のレースカー製造との時間の兼ね合いもあり、年3台がやっとですが、時間をかける分、質の高い1台を提供しています」という。