信号待ちの3人を弾き飛ばす---暴走車は犯罪に関与か

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1日未明、愛知県名古屋市熱田区内の国道1号で、直前までパトカーの追跡を受けていた乗用車が路外に逸脱。道路左側の歩道に乗り上げる事故が起きた。信号待ちをしていた歩行者3人が弾き飛ばされ、全員が死亡。クルマの乗員は徒歩で逃げている。

愛知県警・熱田署によると、事故が起きたのは1日の午前0時55分ごろ。名古屋市熱田区六番1丁目(N35.7.14.3/E136.53.28.2)付近の国道1号を猛スピードで走行していた乗用車が赤信号の交差点に進入。信号に従って対向車線側から右折してきたクルマを避けようと急ハンドルを切った結果、路外に逸脱した。

クルマは交差点を挟んで反対側となる熱田区四番町1丁目(N35.7.14.8/E136.53.29.6)付近の歩道に乗り上げ、信号待ちをしていた歩行者3人を次々にはね飛ばした。クルマはスピンしながらさらに暴走を続け、歩道の奥にある駐輪場でようやく停止した。

この事故で歩行者3人(34歳男性、29歳男性、29歳女性)の全員が死亡。クルマに乗っていた外国人とみられる3-4人はクルマを放置し、現場から逃走している。

事故を起こしたクルマは2003年6月に名古屋市名東区内で盗難されたもので、2008年に車検が切れた別車種のナンバーが装着されていた。事故の約10分前にパトロール中の自動車警ら隊がこのクルマを発見。職務質問のチャンスを伺いながら追跡していたが、途中で気づかれた。以後、90km/h以上の速度で逃走を開始したために追跡を断念していた。

車内からはブラジル国籍を持つ男性が名義となった携帯電話が発見されているほか、窃盗などに使われるとみられる特殊工具も見つかった。警察では何らかの犯罪に関わっていたものとみて、逃げた人物の行方を追っている。

《石田真一》

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