東京都心で2度目のコミュニティ自転車社会実験

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写真は昨年秋に実施された丸の内コミュニティサイクル(JTB首都圏実施)。写真=森口将之
  • 写真は昨年秋に実施された丸の内コミュニティサイクル(JTB首都圏実施)。写真=森口将之
  • 自転車レーン
  • サイクルポート位置図
  • サイクルポート位置図
  • パリのコミュニティサイクル「ヴェリブ」 写真=森口将之

東京都千代田区などで構成される大丸有地区・周辺地区環境交通推進協議会は、大手町・丸の内・有楽町(通称大丸有)地区とその周辺地区において、1月16日から2月14日までの毎週土日曜日に、「大丸有地区・周辺地区環境交通第2次社会実験」を行うことになった。

千代田区は国から「環境モデル都市」に選定されており、「経済の環境の調和」というテーマのもと、さまざまな分野で低炭素社会づくりを進めている。協議会による環境交通社会実験はこれが2回目だ。

交通関連では昨年10月1日から11月30日まで、JTB首都圏が環境省に委託され、大丸有地区において、仏パリのヴェリブに似た公共自転車「丸の内コミュニティサイクル」の社会実験を行ったことが記憶に新しい。

今回の協議会によるプロジェクトは、まず本郷通りから神田駅北口に伸びる神田警察通りの北側パーキングメーター設置車線を、カラーコーンなどを使って区分し自転車専用レーンとする。沿道には空き地を活用して憩いのスペースも設けるという。
 
コミュニティサイクルも規模を拡大して復活する。昨秋実施した大丸有地区2か所をはじめ、神田、秋葉原、九段下、飯田橋、市ヶ谷、四ツ谷の合計8か所にサイクルポートと呼ばれる自転車置き場を設置し、電動アシストタイプを含めた40台の自転車を用意する。利用可能時間は11 - 15時だ。
 
コミュニティサイクルを利用するには、前日正午までに専用ウェブサイト「Metroad Marunouchi」で事前登録することが必要だ。ただし予約に空きがある場合は当日利用も可能。昨秋の丸の内コミュニティサイクルでは登録料や利用料が設定されていたが、今回は無料となる。
 
10年間で300km以上の自転車道を敷設したパリがいい例だが、都市の移動手段としての自転車を普及させるには、専用道路の整備が不可欠である。その点において、自転車レーンとコミュニティサイクルをセットで用意した今回の協議会プロジェクトは、一歩進んだ社会実験と表現することができそうだ。

Metroad Marunouchi URL
http://metroad.jp/

《森口将之》

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