さらばスバル! ケン・ブロック、フォードからWRC参戦

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モンスターワールドラリーチーム
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フォードは6日、ケン・ブロック選手が『フォーカスRS』で2010年シーズンのWRC(世界ラリー選手権)に出走すると発表した。米国人として、WRCにフル参戦する最初のドライバーになる。

ケン・ブロック選手は、1967年米国生まれの42歳。2005年にラリー活動を開始し、この年のラリーアメリカのルーキーオブザイヤーに輝いた。06年にスバルラリーチームUSAに加入。ラリーアメリカにおいて、06年2位、07年3位、08年2位の成績を残している。また、ケン・ブロック選手は若い世代に人気の「DCシューズ」の創設者としても知られ、ビジネス界でも成功を収めている人物だ。

そんなブロック選手は、『インプレッサWRX STI』を自由自在に操るテクニシャンとして有名だが、2010年はマシンをフォードフォーカスRSにスイッチ。しかもラリーの最高峰、WRCにステップアップする。WRCの38年の歴史において、フル参戦する最初の米国人ドライバーという栄誉付きだ。

また、これまでブロック選手は、栄養ドリンク大手のレッドブルが運営する「レッドブルレーシング」に所属していた。しかし2010年からは、ライバルのモンスターエナジーがWRC参戦のために設立した「モンスターワールドラリーチーム」のエースドライバーとなる。スバルからフォードへ、そしてレッドブルからモンスターエナジーへと、ダブル移籍の形だ。

さらにブロック選手は、従来通りラリーアメリカと米国の人気スポーツ番組「X-GAMES」に参戦。WRCではフォーカスRSに乗るが、ラリーアメリカでは『フィエスタ』ベースのマシンを操る。

「フォードのラリーマシンといえば、1970年代の『エスコート・グループB RS200』に感激した」と語るブロック選手。「伝統あるフォードのラリーチームの一員になれて光栄」と、2010年シーズンへの決意を新たにしている。

《森脇稔》

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