米国の『ワーズオートワールド』誌は9日、「10ベストエンジン2010」を発表した。エンジン性能に着目して優秀な10台を選ぶもので、日・欧・米・韓から10機種が出そろった。10ベストエンジンは1995年から開催。「エンジンオスカー」と称されるように、エンジンのエンターテインメント性や環境性能に的を絞って、同誌の編集者6名が10エンジンを選出する。選考条件は2010年3月まで米国市場で継続して販売されること。また、車両価格は5万4000ドル(約475万円)以下に限定される。したがって、フェラーリやランボルギーニ、日産『GT-R』やシボレー『コルベットZR-1』などのスーパーカーは除外された。10ベストエンジン2010の結果は以下の通り。アウディ『A4』の2.0リットル直4ターボ「TFSI」アウディ『S4』の3.0リットルV6スーパーチャージャー「TFSI」BMW『335d』の3.0リットル直6ツインターボディーゼルフォード『フュージョンハイブリッド』の2.5リットル直4+モーターフォード『トーラスSHO』の3.5リットルV6ターボ「エコブースト」GMシボレー『エクイノックス』の2.4リットル直4「エコテック」ヒュンダイ『ジェネシス』の4.6リットルV8スバル『レガシィ』の2.5リットル水平対向4気筒ターボトヨタ『プリウス』の1.8リットル直4+モーターVW『ジェッタTDI』の2.0リットル直4ターボディーゼル「TDI」今回は、アウディの2.0リットル直4TFSIが5年連続で選出。VWのTDIとフォードのハイブリッドは2年連続での受賞となった。トヨタ『プリウス』とスバル『レガシィ』は初受賞。一方、4年連続で選ばれていたトヨタの3.5リットルV6は落選した。クライスラーグループのV8「HEMI」もリスト落ちし、米国での賞にも関わらず、クライスラーのエンジンは1機種も10ベストに入らなかった。ワーズオートワールドのドリュー・ウィンター編集長は、「自動車メーカーは先進技術を導入してパワーを引き上げながらも、排気量を縮小して、燃費を高めようという傾向が見られる」と分析している。