スバルテクニカインターナショナルは5日、2010年シーズンのIRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)にマニュファクチャラー登録を済ませたと発表した。
2007年に開始されたIRCは、FIA(国際自動車連盟)が主催し、欧州のスポーツ専門放送局、ユーロスポーツが運営するラリー選手権。WRC(世界ラリー選手権)ではマシン開発費が高騰したため、もっと気軽にラリーに参戦できるシリーズを目指して、2007年にスタートした。
スバルは2008年シーズンをもって、WRCから撤退。マシン開発費用などが経営への負担となり、約20年間に渡るWRC活動に終止符を打つという苦渋の決断をした。しかし、その後もIRCには出走してきた。
IRCにはワークス参戦という制度はない。代わりに主催者にマニュファクチャラー登録を行うことで、ラリー中のマシンがユーロスポーツに映し出され、マニュファクチャラーポイントが獲得できる仕組みが導入されている。2009年時点では、ホンダ、三菱、フォルクスワーゲン、プジョー、シュコダ、フィアット、プロトンがマニュファクチャラー登録を済ませている。
スバルは今回、IRCにマニュファクチャラー登録を済ませたと発表。インプレッサは昨シーズンもIRCで活躍を収めてきたが、マニュファクチャラー登録をしたことで、ユーロスポーツでの露出が増え、高いPR効果が期待できるとの判断だろう。
2010年シーズンのIRCは、フォードも新たにマニュファクチャラー登録を済ませており、盛り上がりを見せそうだ。