三菱重工、中国のフォークリフト工場が本格生産を開始

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三菱重工業は4日、中国・大連に建設を進めてきたフォークリフトの生産工場が竣工し、本格生産を開始したと発表した。

新工場では当面、1 - 3t級の最新モデル機を生産し、世界最大のエンジン式フォークリフト市場に急成長した中国市場に供給する。

新工場は、2008年11月に設立した全額出資法人の生産工場として、大連市の大連経済技術開発区に建設した。3年後に年産7000台規模のフォークリフト生産を目指す。敷地面積は10万平方m、建屋面積が2万7000平方m。

フォークリフト生産では、エンジンなど基幹コンポーネントは、当面日本から輸出するが、溶接主要部品は新拠点で生産する。大連とその近隣地域には、品質の高い日系企業が数多く存在することから、その他の板金部品なども現地からなるべく調達するとしている。

事業が軌道に乗った段階で、徐々にフォークリフトの生産機種を拡大、供給先についても新興国を中心に対象エリアの拡大を検討していく。

中国のエンジン式フォークリフト市場は現在、北米を凌駕し世界シェアトップ。その他の新興国市場も昨年来の経済危機の影響で一時的な減速は見られるものの、長期的には拡大していく見通し。

このため新工場は、将来的には、周辺の新興国市場向けの輸出基地としても機能させていく方針。日米欧の既存拠点にアジアを加えた世界4極による最適生産・調達体制が整ったことになる。

《レスポンス編集部》

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