【スーパー耐久】10年シーズン、ヴィッツ や フィット が参加可能

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(C)スーパー耐久機構。写真提供:スーパー耐久機構
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11月28日に最終第8戦が終了し、2009年シーズンが幕を閉じたスーパー耐久シリーズ。市販車をファインチューニングしたプロダクションカーによる耐久レースである同カテゴリーの、暫定版だが10年シーズンのスケジュールが発表されている。

10年シーズンの公式戦は全7戦で構成され、プラスしてスペシャルステージ大会としてマレーシア・セパンサーキットでの「ミレニアムエンデュランスレース」が開催される。この1戦は、セパン12時間レースに組み込まれる形で実施される予定で、12時間の長丁場となる。今年、サーキットの経営破綻で15年に及ぶ歴史が幕を閉じた十勝24時間レースの代わりといえるレースとなるようだ。

また、07年シーズンにノンタイトル戦として行われた韓国のテベックサーキット以来の海外戦となる。以前からスーパー耐久シリーズは海外戦を希望しており、今後はセパンサーキットでの1戦が毎年お祭り的に行なわれるようになるかも知れない。公式戦とする考えもあると思われるが、SUPER GTと比較すると小規模なチームが多いため、実現は輸送コストをセパン側が持つなどしない限り難しい。

なお、恒例となっているシーズン前のテストデイに関しては、現時点では発表されていない。例年からすると3月中にいつも行われていることから、今年も第1戦の半月ぐらい前に実施されるものと予想される。スケジュールは以下の通り。

2010シーズン暫定スケジュール
第1戦:3月28日 ツインリンクもてぎ(ロードコース)
第2戦:5月9日 スポーツランドSUGO
第3戦:5月30日 鈴鹿サーキット
第4戦:6月27日 富士スピードウェイ
SS:8月7日 マレーシア・セパン
第5戦:9月5日 岡山国際サーキット
第6戦:10月10日 仙台ハイランドレースウェイ
第7戦:11月28日 ツインリンクもてぎ(スーパースピードウェイ。オーバル)

また、10年シーズンは第5のクラス、ST-5クラスが新設されることも発表済みだ。なお、05年シーズンにも同名のクラスがあったが、今回はレギュレーションが異なる。また、10年シーズンに関しては初年度ということからST-5クラスにはシリーズ賞金が設定されず、各大会賞金のみ。11年シーズンよりシリーズ賞金を設定されるとしている。参加車両の条件は以下の通り。

新設ST-5クラス参加車両規定
●参加車両:2009年に日本国内で新車販売されていた車両限定
●排気量:1500cc以下
●最低重量:850kg
●基準タイヤサイズ:195/55R15(全車共通)
●ホイールサイズ:直径15インチ限定

想定される車両は、トヨタ『ヴィッツ RS』(NCP91)、ホンダ『フィット RS』(GE8)、マツダ『デミオ・スポーツ』(DE5FS)、三菱『コルト』(Z33A)など。コンパクトカークラスというわけだ。

ただし、ST-1クラスとのタイム差がかなりあるという点は気がかりなところ。例えば富士スピードウェイでのヴィッツレースの参加マシンと09王者マシンでもある「PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE」のコースレコードを比較してみると、前者は2分15秒033(08年記録)で、後者は1分46秒304(07年記録)。ST-1とST-4では10秒ほどだが、30秒の差となると、かなりの速度差が生じるため、双方のドライバーにとっても危険がないか少々気がかりなところではある。

《デイビー日高》

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