BMWグループは12日、中国に2番目の車両組み立て工場を建設すると発表した。新工場は5億6000万ユーロ(約750億円)を投じて建設され、2012年初頭に稼動する予定だ。
BMWは2003年、瀋陽に中国ブリリアンス社(華晨汽車)と合弁で車両組み立て工場を建設。『3シリーズ』と『5シリーズ』の生産を開始した。中国での6年間の累計生産台数は15万台に到達。総投資額は4億5000万ユーロ(約605億円)に上る。
新工場は、瀋陽に5億6000万ユーロ(約750億円)を投じて建設。2010年に着工し、2012年初めの完成を目指す。新工場が稼動すれば、BMWの中国現地生産台数は、年間4万1000台から7万5000台へ拡大。最終的には、年産10万台規模へ引き上げる計画だ。これに伴い、1000名を追加雇用し、瀋陽工場は4300名体制となる。
BMWグループのFriedrich Eichiner取締役は、「我々の中国での生産能力は限界に達した。次のステップとして、第2工場を建設する」と宣言した。
BMWグループの今年1 - 10月中国新車販売は、前年同期比36.7%増の7万1952台と好調。第2工場の建設で、需要増に対応する考えだ。