スポーツスクーターと小型ループタイプをラインアップするADIVA(アディバ)は、エコロジーモデル2タイプと、フロント2輪スポーツモデル1タイプを東京モーターショーに参考出品。かなり完成度が高く、あとは値付けを待つばかりという段階だ。
ADIVAの環境性能への回答は「LiFePO4」という最新規格のリチウムフェライトバッテリーだった。
従来のリチウム系バッテリーに比べて充電回数は約4 - 5倍の2000回を実現し、耐用年数は5 - 6年。充電時間は30分から1時間程度で、自己放電率は月間8%と、あらゆる面で優れている。また、バッテリーユニットは電源管理機能を持ち、各セルの充電状態や充電回数を出力可能。
この最新バッテリーを搭載したモデルカーが『moose』だ。前輪1輪+後輪2輪の3輪タイプ。後部の積載能力を重視した屋根付きスクーターだ。
電動モーターの最高出力は4.5kW(約6ps)、最大トルクは37Nm(約3.8kgm)。最高速度は45km/h(リミッター設定)で、100%充電時の航続距離は40kmを越えるという。30分間で充電率80%となることから、配達系の業務には十分な機動力だと言える。最大積載量は60kgで、標準仕様は後部デッキタイプ。オプションでリアトランクを装着できるとのこと。
ADIVAはスポーツスクーターにもEVモデルを用意した。『R125EV』は同社の小型スクーター「R125」のデザインを踏襲。ホイール内にモーターを設置。従来のエンジンスペースにバッテリーを搭載することで、まったく同じサイズで電動モーターサイクルに仕上げた。スペックについては非公開。
バッテリーは多いほど良いが、詰め込みすぎると重くなってしまい、スポーツ走行とは遠くなってしまう。そのバランスをどこで見極めるか、今後は最適なバッテリー搭載量など検討に移るという。