ニュル市販車最速ラップ、英ラディカル社がまたまた更新…6分48秒!!

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英国ラディカル社は20日、ドイツ・ニュルブルクリンクにおいて、『SR8LM』のタイムアタックを行った。その結果、6分48秒という市販車最速記録を樹立。これは日産『GT-R』の7分26秒70よりも、約40秒速いタイムだ。

ラディカル社は1995年、フィル・アボット氏とミック・ハイド氏の2名が設立した小さなスポーツカー製造会社。フィル・アボット氏の「2輪のエンジンを載せたスポーツカー」構想に基づき、カワサキ『ZZR1100』のエンジンを搭載したラディカル『1100クラブスポーツ』を発表。スポーツカーメーカーの仲間入りを果たした。

2004年には独自開発した2.6リットルV8(260ps)を積むラディカル『SR8』を発表。カーボンとスチールを組み合わせたスペースフレームシャシーに、カーボン製ボディを載せる手法は、レーシングカーそのものだが、安全基準や排出ガス基準に適合。ナンバープレートを取得でき、公道走行が許される。このSR8が2005年、ニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、6分55秒の市販車最速タイムをマークしている。

今回、ラディカル社はSR8の進化形、『SR8LM』の実力を試すため、ニュルアタックを敢行。SR8LMはV8エンジンの排気量を2.6リットルから2.8リットルへ拡大。最大出力を460psへ引き上げたエボリューションモデルだ。

ニュルブルクリンク北コースは、1周20.8km。高低差約300m、コーナー数172という超難コース。ドライバーには2005年のタイムアタックと同じくミハエル・ヴェルジェ氏を起用し、気温20度、天気は晴れという絶好のコンディションの中、SR8LMはニュルブルクリンクにコースインした。そして、ドイツの『スポーツオート』誌と英国の『エボマガジン』誌が見守る中、2005年のタイムを7秒短縮する6分48秒のベストラップで周回した。

この記録は、日産『GT-R』の7分26秒70、GMのシボレー『コルベットZR-1』の7分26秒4、クライスラーのダッジ『バイパーSRT-10ACR』の7分22秒1はもちろん、ドイツ・グンペルト社の『アポロスポーツ』が8月18日にマークした7分11秒57よりも、約24秒も速い計算だ。

ミハエル・ヴェルジェ氏は「車は最高。2005年のSR8よりも7秒速いんだからね。将来、ラディカル社のスポーツカーで、6分48秒の記録更新を狙うよ」とコメントしている。

ただし、である。SR8の2005年と今回の記録は、標準装着品ではあるが、ダンロップ製セミスリックタイヤを履いた状態で達成したタイムという点に考慮しなければならない。準レーシングタイヤであるセミスリックタイヤはドライ路面において、通常のタイヤよりも圧倒的なグリップ力を発揮する。6分48秒の市販車最速記録は、この点を差し引いて考える必要がありそうだ。

《森脇稔》

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