1日早朝、佐賀県嬉野市内の長崎自動車道下り線で、トンネル内を走行していた軽乗用車が前走する普通トラックに追突したことを発端に、車両4台が関係する多重衝突に発展した。この事故で6人が重軽傷を負っている。
佐賀県警・高速隊によると、事故が起きたのは1日の午前6時45分ごろ。嬉野市嬉野町下宿丙付近の長崎自動車道下り線・うれしのトンネル(全長680m)で、第2車線から第1車線側へ逸脱してきた軽乗用車が、第1車線を走る普通トラックに追突した。
第1車線で後続を走行していた大型トラックは事故の発生に気づいて減速したが、その後ろを走っていた普通トラックがほとんど減速しないまま追突。車両4台が関係する多重衝突に発展している。
この事故で最後部のトラックを運転していた36歳の男性が右足骨折の重傷。同乗していた30歳と31歳の男性が打撲などの軽傷。最初に事故を起こした軽乗用車を運転していた23歳女性と、4歳と2歳の幼児が打撲などの軽傷を負い、いずれも近くの病院に収容されている。
現場は片側2車線の直線区間。警察では軽乗用車を運転していた女性の漫然運転が事故の主因とみて、回復を待って自動車運転過失傷害容疑で事情を聞く方針だ。最後に追突したトラックには、長崎県大村市内で開催予定の花火大会で使う打ち上げ花火約1100発が搭載されていたが、引火することはなかった。