泥酔男、交通トラブルの相手を追いかけ警察署まで運転

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埼玉県警は2日、泥酔状態で乗用車を運転し、警察署内の駐車場まで乗り入れてきた52歳の男を酒酔い運転の現行犯で逮捕した。男は交通トラブルの相手となった女性のクルマを追いかけて警察署まで来たという。

埼玉県警・杉戸署によると、逮捕された男は2日の午後8時25分ごろ、杉戸町堤根付近にある同署敷地内の駐車場まで、泥酔状態にもかかわらず乗用車を運転してきた疑いがもたれている。

これより約25分前の同日午後8時ごろ、男は杉戸町並塚付近の県道で乗用車を運転中に尿意をもよおし、車道中央にクルマを止め、路肩で立ち小便していた。男のクルマが進路を塞いだため、後続車を運転していた32歳の女性がクラクションを鳴らしたところ、男はこれに激怒。約5分間に渡って女性のクルマを追跡した。

男のクルマが故意に車間を詰めたり、クラクションを鳴らしながら追跡してくることに恐怖を感じた女性は同署に逃げこんだが、男は女性のクルマに追従して同署の駐車場に入ってきた。

女性からの申告を受けた同署員がクルマに近寄ったところ、男は車内に一時ろう城。説得の末にドアを開けさせたが、この際に泥酔状態であることが発覚。アルコール検知の結果、呼気1リットルあたり0.55ミリグラムのアルコール分を検出したことから、道路交通法違反(酒酔い運転)の現行犯で逮捕した。

調べに対して男は「女が生意気だから怒鳴ってやろうと追いかけた」、「焼酎を飲んだ」、「酒を飲んで何が悪い」などと悪態をつき、そのまま酔い潰れて留置場で就寝。翌朝、酒が抜けた男は逮捕されたことをようやく認識。「記憶に無い」などと供述していたようだ。

警察では男が以前から飲酒運転を繰り返していた疑いがあるとして、厳しく追及する方針。

《石田真一》

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