高速道路交流推進財団が把握しているETCの助成済み台数は、17日現在、四輪車27万9289万台、二輪車5896台。100万台の内訳は四輪車が95万台、二輪車が5万台で、四輪車は約30%、二輪車は10%の予定台数を消化した形だ。
6日間の受付動向を見ると「四輪車は受付初日の12日に申込みが殺到している」(同財団広報担当)という。これは発表と同時に助成を見込んだ人の需要と見られる。その後、申し込みのペースは鈍っているが高速道路料金の割引が始まり、いろいろな形で格安通行料のメリットを目の当たりにできるようになると、再び申込者は増える。
受付期間中に予定台数が終了する可能性は高い。
しかし、二輪車の場合は、四輪車とは事情がかなり異なる。1万5750円の助成があっても、四輪車の3倍以上の自己負担を強いられる上に、日本無線1社しか二輪車車載器を手掛けていないために、車載器そのものが品薄状態にあり、思うようにセットアップが進まないのだ。
さらに、取付に時間がかかるため「二輪車販売店、用品店に限らず、どの取付店もゴールデンウィーク前にすべてを完了するのは難しいだろう」と、取付関係者は話している。
高速道路交流推進財団が、受付予定期間で助成を終了させない理由は、おもに二輪車対策と考えられる。