【デトロイトモーターショー09】リンカーン 小型ハッチのコンセプト

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フォードモーターは12日、リンカーン『コンセプトC』を発表した。リンカーンとしては過去最小のボディサイズに、高品質なインテリアを採用。エンジンは環境に配慮した直噴の1.6リットル直4ターボとした。

外観はリンカーン初のハッチバックスタイル。左右2分割の縦メッキグリルは紛れもなくリンカーンの顔だ。ホイールをできるだけボディ四隅に配置している点や、ボリューム感たっぷりのボディ下部、太いCピラーなどもデザイン上の特徴となる。

ボディサイズは公表されていないが、フォードは「『フォーカス』のハッチバックとほぼ同等」と説明。フォーカスが全長4370×全幅1840×全高1455mmだから、コンセプトCは取り回しのいいサイズに収まっていることになる。

両開きのサイドドアを開けると、古き良きリンカーンのエッセンスを取り入れながら、未来感を演出したインテリアが広がる。ホワイトレザーを使用したベンチシート、左右対称のインパネ、センタースポークのないステアリングホイールなど、ユニークな試みが目を引く。ウッドパネルはリサイクル素材で、レザーシートには化学染料を使用しないなど、環境に配慮する姿勢も見せる。フォードの最新テレマティクス「SYNC」も搭載された。

エンジンは直噴1.6リットル直4ターボの「エコブースト」。最大出力は180ps、最大トルクは24.9kgmだ。2.0リットル直4のフォーカスよりも約25%燃費は改善。フォードは「高速燃費は約43mpg(約18.3km/リットル)」と自信をのぞかせる。

コンセプトCの市販予定はないが、大型サルーン&SUVが中心のリンカーンブランドが、新たな方向性を示した1台として注目できる。

《森脇稔》

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