【ロサンゼルスモーターショー08】MINI が電気自動車をリース販売

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BMWは10月18日、11月19日に開幕するロサンゼルスモーターショーで『MINI』の電気自動車『MINI E』を発表することを明らかにした。2008年末に500台が限定生産され、2009年初頭に米国の一般顧客と企業にリース販売される。

ボンネットに積まれるモーターは最大出力204ps、最大トルク22.4kgmと非常に強力。通常のMINIと同じく前輪駆動で、0-100km/h加速8.5秒、最高速度152km/h、最大航続距離240km以上と高い実用性を誇る。バッテリーはリチウムイオンで、室内の後席部分を占拠。そのため、MINI Eは2シーターとなるのが特徴だ。

充電はBMW指定の充電器からガソリンタンクの位置に設けたプラグにコードを差し込み、2 - 3時間で完了。また、バッテリー搭載によって車重は1465kgと通常のMINIよりも300kg以上増加した。そのため、サスペンションを専用チューン。BMWは「MINIらしいキビキビしたハンドリングを実現した」と語っている。

外観はボディがメタリックダークシルバー、屋根がピュアシルバーの1色だけとなり、グリルやボンネット、ルーフにはEVを示す専用マーク(コンセントがモチーフ)が装着される。さらに、ドアミラーやルーフ左右はイエローに塗装され、特別なMINIであることを主張。フロントフェンダーには1番から500番までのシリアルナンバーが刻まれる。

内装はドライバー正面にあるタコメーターがEVらしくバッテリー残量計に変わるほか、速度計内にはモーターの出力レベルを表示するパワーメーターを追加。インパネやドアトリム、シートのパイピングなどには、イエローを効果的にあしらっている。

MINI Eは2008年末から、英国オックスフォード工場で内外装を生産。その後、ドイツのBMWミュンヘン工場へ送られ、モーターやリチウムイオンバッテリーなどの駆動系を載せて完成する。

リース販売は2009年初頭から米国カリフォルニア、ニューヨーク、ニュージャージーの3州の一般顧客と企業を対象に実施。ガレージにBMW指定の充電器を設置できることが販売条件となる。500人の顧客はBMW販売店で定期メンテナンスを受け、リース契約は1年ごとに更新。リース終了後、車両はBMWに返却され、将来発売するEV専用車の開発に役立てられるという。

今回は500台のみで、エリアも米国限定と試験販売の意味合いが強いが、BMWは「欧州でのリース販売も検討中」と説明。オシャレで時代の最先端を行くイメージのMINIに、今度は「エコ」の称号も加わった。MINIのイメージアップに果たす役割は大きいと思われる。

《森脇稔》

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