今回の国際航空宇宙展で最大の目玉となったのが、防衛省ブースに展示されていた「全機実大RCS試験模型」だ。レーダーに映りにくいステルス性能と高運動性を両立させた、いわゆる“第5世代機”を研究するために作られた。
「高運動飛行制御システムの研究」は防衛省・技術研究本部が中心となって行っているもので、展示された模型は三菱重工業が手掛けている。現状ある一般的な戦闘機とほぼ同サイズの模型でレーダー断面積(RCS=Radar Cross Section)を調べた際に使用している。
全長などのスペックは未公表だが、前述したように「現状ある一般的な戦闘機とほぼ同サイズ」であることから、「屋内で見ると非常に大きい」という印象を持った。正面から見るとスマートに見えるものの、側面から見るとかなりの大きさがある。
ショーの目玉ではあるが、モノがモノだけに警備は厳重。残念ながら一般来場者の撮影は一切禁止されている。