欧州トヨタは9月9日、新型『アベンシス』の追加写真を公開した。8月29日に明らかになったのは、セダンのリアスタイルのみ。今回はセダンのフロントスタイル、ワゴン、インパネの3点の写真が公表された。
セダンのフロントスタイルの写真を見ると、グリルはオーソドックスな横基調を採用。しかし、ヘッドランプはボディサイドまで大きく回り込んでおり、斬新なイメージを与える。このヘッドランプにはステアリングの操舵角に連動して光軸が変わる、AFS(アダプティブ・フロントライト・システム=日本ではインテリジェントAFS)が組み込まれる。
また、Aピラーがかなり寝かせられているのも特徴。そのため、ドアミラーは後方に取り付けられた。セダンとしては異例にスタイリッシュに見えるデザインだ。トヨタは「南フランスのED2(トヨタ・ヨーロッパ・デザイン・デベロップメント)がデザインを担当した」と説明している。
ワゴンの真横の写真からは、ウェストラインが高い位置にあることが見て取れる。ウィンドウの面積は小さく抑えられ、テールゲートも少し寝かされた。現行型は実用ワゴンのイメージが強いが、新型ではエモーショナルでスポーティな雰囲気も強調されるようだ。
インパネはトヨタ車らしく機能的にまとめられている。ATはゲート式、エンジンスタートはプッシュ式。ステアリングホイールにはパドルシフトが見えることからも、新型はスポーティなキャラクターの持ち主といえる。
安全面では、PCS(プリ・クラッシュ・セーフティ)、VSC+(ビークル・スタビリティ・コントロール+ステアリングアシスト)などが用意される。エンジンについての発表はないが、フェンダーに「D-CAT」の文字が見えることから、欧州で主力のディーゼルはトヨタ先進のクリーンユニット、D-CAT(ディーゼル・クリーン・アドバンスド・テクノロジー)の最新版が搭載される見込み。新型の正式公開は10月2日開幕のパリモーターショーだ。