懸案だったインドのタタ社へのジャガーブランド売却について、今週水曜日に正式発表をとりおこなう予定のフォードモーターだが、一方ヨーロッパではルーマニアのクレイオバ社をルーマニア政府から買収することを決定している。
フォードのヨーロッパ社長、ジョン・フレミング氏はクレイオバ社に10億ドルの投資を行うことを明らかにした。今回のフォード参入により、ルーマニアは南東ヨーロッパ最大の自動車生産国となる。
フォードによると、クレイオバ社の従業員は現在の3900人から7000 - 9000人規模に拡大され、生産能力は2012年には年間30万台規模になる予定だという。
フレミング氏によると、クレイオバとフォードのコラボとして生産される最初のモデルは『トランジット・コネクト』商用車で、2009年から生産開始。
その後ルーマニア国内のみで生産が行われる予定の、新型の「小型で室内はスペースが広く、安価なモデル」が登場する。ただしフレミング氏はこの新型モデルについてこれ以上は明らかにしていない。
ラグジュアリーブランドを売却して安価な小型モデルに賭けるフォードの作戦に、今後も注目が集まりそう。