岡本硝子は、横浜事業所を本社柏工場へ統合するとともに、中国の連結子会社の岡本光学科技(蘇州)有限公司が薄膜事業から撤退すると発表した。
生産拠点を集約するのは、自動車用レンズの生産体制の不備が顕在化しており、抜本的な改革が必要となっているため。
また、反射鏡の市場であるプロジェクター向けでは、フロントプロジェクターの販売が堅調な伸びを示しているものの、リアプロジェクションテレビは液晶・プラズマテレビの伸張により市場が急速に衰退した。
この結果、主要顧客の中国生産に呼応して進出した岡本光学科技(蘇州)の稼働率が低下するとともに、想定を遥かに上回る価格低減要求が常態化し収益を圧迫している。このため、生産拠点集約による構造改革を進める。
横浜事業所を操業停止し、自動車用レンズ生産を本社柏工場に集中て効率的な生産を目指す。横浜事業所は、自動車レンズの製造を中心に行ってきたが、生産設備の機械化が困難なため原価低減が図れず、収支の悪化を招いた。
本社柏工場へ生産拠点を集約し、機械化することで品質の安定、製造原価の低減と集約による販管費の低減を図る。