睡眠薬で酩酊の事故に危険運転容疑を適用

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今年8月、京都府京都市山科区内の府道で発生したクルマ同士の衝突事故について、京都府警は2日、対向車線に逸脱した運転者の睡眠薬服用が事故原因と判断。薬物原因の危険運転致傷容疑を適用した。京都府警が薬物要因で同容疑を適用するのは今回が初。

京都府警・山科署によると、問題の事件は8月14日の午後9時20分ごろ発生した。京都市山科区石田森南町付近の府道を走行していた43歳の男が運転する軽乗用車が対向車線側に逸脱。対向車線を進行してきた乗用車と正面衝突し、乗っていた3人に軽傷を負わせた。

男は意識が朦朧とした状態。飲酒運転が疑われたが、アルコール分は検出されなかった。後に事情聴取が行われた結果、男は同日の午後に睡眠導入剤を規定量よりも多く服用していたことが判明。調べに対しては「薬を飲んでも寝つけないので、気分転換を目的に外へ出た。気がついたら衝突していた」などと供述していた。

警察では事故当時の男が「薬物服用によって酩酊しており、正常な運転ができない状態にあった」と判断。酩酊状態を自覚しながら運転していたことが故意に当たるとして、薬物要因の危険運転致傷容疑を適用し、2日までに書類送検した。

《石田真一》

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