トヨタ自動車は28日、レクサスを生産している田原工場(愛知県)を報道陣に公開した。生産技術本部長の井川正治専務は「こんな工場は世界中でここだけだと思う」と自慢げに話した。
特にエンジン工場では高性能なエンジンを作るため、少しの異物でもエンジン内に混入しては性能に悪い影響を与えるということで、「クリーンルームで組み付けを行っている」(井川専務)。しかも、そこに入るには入口でエアーシャワーを浴びなければならない。
なかに入ると、床は防塵化が施され、作業用手袋についても頻繁に交換を行っているという。そのうえ、ラインではエンジンにカバーをつけながら作業を行っている。井川専務が自慢げに話すのもうなずける。
文字通り、小さなゴミでも持ち込まない、発生させないというわけだ。どこかの食品加工工場の経営者に爪の垢を煎じて飲ませたいほど、工場のクリーン化に力を入れている。