ホンダが発表した2007年3月期の連結決算は、売上高が前年同期比11.9%増の11兆871億円で7年連続で過去最高となった。営業利益は前年に厚生年金基金代行返上益を計上した反動で、同2.0%減の8518億円と減益となった。
連結売上台数は、四輪事業、汎用事業で過去最高を更新した。
二輪事業は、国内や北米で減少したものの、南米やインドで増加したため、同1.0%増の1036万9000台となった。
四輪事業は、主に北米、アジア、欧州での売上が増加したことから同7.7%増の365万2000台となった。
汎用事業は、主に北米、欧州での売上が増加したことにより、同9.3%増の642万1000台だった。
営業利益は、機種構成の変化、原材料価格の高騰影響、販売費及び一般管理費や研究開発費の増加などに加え、前年度に計上された厚生年金基金代行返上益の影響により、増収に伴う利益の増加、コストダウン効果ならびに円安による為替影響などはあったものの、同2.0%減の8518億円となった。厚生年金基金代行返上の分が無ければ実質増益だった。
税引前利益は同4.5%減の7928億円、当期純利益は同0.8%5923億円(0.8%減)となった。
2008年3月期は、二輪車で1033万台、四輪車で393万5000台、汎用で650万5000台の売上げ台数を計画している。このため、売上高は同6.0%増の11兆7500億円と増収を見込んでいる。
収益では為替差損や原材料価格の高騰で、営業利益が同9.6%減の818億円、税引前利益が同1.6%減の7800億円、当期純利益が同2.9%減の5750億円の見通し。