宮城・多賀城の泥酔運転事故、懲役20年の判決確定

自動車 社会 社会

2005年5月、宮城県多賀城市内で泥酔運転のクルマに高校生がはねられ、18人が死傷した事故について、被告弁護側は控訴期限とされていた6日までに控訴を行わず、懲役20年の実刑判決が確定したことがわかった。

問題の事故は5月22日の午前4時15分ごろ、多賀城市八幡1丁目付近の国道45号線で発生している。左折待ちをしていた乗用車に赤信号を無視して進行してきた泥酔運転のRVが衝突。乗用車を押し出すようにして前方の横断歩道に突っ込み、横断していた高校生を次々にはね。18人が死傷した。

RVを運転していた26歳の男は事故直前まで約7時間に渡って飲酒。自分が泥酔状態であることを認識しながらも、一緒に酒を飲んでいた男を家まで送るためにクルマを運転。走行を始めた直後から断続的な居眠り状態に陥り、結果として事故を起こした。

この公判の控訴期限は6日だったが、被告弁護側は期限までに控訴を行わず、これによって懲役20年の実刑判決が確定した。今回の件では被害者の数が多く、地裁が最高量刑を命じた経緯からも「高裁で量刑が斟酌される可能性は少ない」と推測される状態だった。被告弁護側も「控訴は得策でない」と判断した可能性が高い。

危険運転罪の最高量刑は2005年に懲役20年と改められたが、改正後に最高量刑が確定するのは今回が初めてだ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース