ポルシェAGは10日、この1月中にアイルランドのダブリンにある金融子会社、ポルシェ・インターナショナル・ファイナンスを通じて2種類の債券を発行する計画があることを発表した。
一つはユーロ債で、5年満期と10年満期があり、ヨーロッパの機関投資家や個人投資家からの投資を期待している。もう一つは米ドル建てのハイブリッド債券で、一定の満期が定義されていない永久債。この債券はアジアの個人投資家をターゲットにしたもので、その発行条件などは今後決定するとのことだ。
「今回の新しい債券の発行により、私たちは流動性の構成について、さらに最適化を進めるほか、堅実な財務戦略と合わせて、一貫性のある十分な流動性クッションについてもその確保に努めているのです」と最高財務責任者であるホルガー・P. ハーター氏はコメントしている。
ポルシェはフォルクスワーゲンに出資するなど、このところ積極的な経営が目立っている。前期の業績を見ても、純利益が7億7900万ユーロと12.9%も増加し、過去最高益を更新している。また販売台数にしても、8万8379台と前年度に比べて15%増加し、好調だ。
そして、今回の債券発行で欧州、アジアでポルシェ・ファンを増やし、グローバルカンパニーとしてさらなる発展を目指そうというわけだ。