日本のカロッツェリアであるSIVAX(シバックス)が上海モーターショーにブースを構えた。同社は上海に事務所を置き、現地の自動車メーカーからのデザインや設計の依頼をこなしている。チーフデザイナーの志水俊晴氏にインタビューした。
「中国、現在の自動車産業は過渡期にあります。従来は外資との合弁が中心だった。しかし、ここへ来て中国オリジナルの商品を作ろうというムードが高まっている。政府もそれを奨励しています」
「しかし、デザインにしても設計にしても自力でできる会社はほとんどないので、外注している状況です。イタリア系カロッツェリアの大所も、中国に複数のクライアントを抱えているようです」
「現在、我が社は上海に駐在事務所を置いています。将来、デザインスタジオを置くかどうかは、予想されるビジネスの規模によります」
イタリア系カロッツェリアの関係者からも「中国へのデザインスタジオ設置を検討しているところがある」と聞いた。また、中国の自動車メーカーから人材教育を請け負っているカロッツェリアもある。オリジナル商品の開発に向けて、まさにいろいろなプロジェクトが中国で動いているという感じだ。
SIVAXは知る人ぞ知るデザイン・設計会社。自動車メーカーへのデザインコンセプト提案なども行っている。いずれ中国進出するのだろうか。