覆面パトカーに追われたクルマ、土手からジャンプ

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15日、滋賀県栗東市内の県道で、信号無視を行ったとしてパトカーの追跡を受け、高速度で逃走していた乗用車がガードレールを突き破って路外に逸脱。土手をジャンプし、約5m下に転落する事故が起きた。

この事故で運転していた22歳の男性が全身打撲で重傷。助手席に同乗していた別の22歳男性が死亡している。

滋賀県警・機動警察隊、同・草津署によると、事故が起きたのは15日の午前1時30分ごろ。これに先立つ同日午前1時20分ごろ、栗東市上鈎付近の国道1号線をパトロールしていた機動警察隊の捜査車両(覆面パトカー)が赤信号を無視し、左折していく乗用車を発見した。

パトカーは追走を開始したが、クルマが約1km先の県道交差点でも信号無視を行い、ふらふらとした挙動で走り続けたことから、飲酒運転の可能性ありと判断。赤色灯とサイレンを使用して、さらに後を追った。

乗っていた隊員がマイクを使って停止するように呼びかけた途端、クルマは120-130km/hまで速度を上げて逃走を開始。

クルマはそのまま逃げ続けたが、発見した地点から約3km離れた栗東市下戸山のカーブを曲がりきれずに直進。道路左側のガードレールを突き破り、勢いを保持したまま土手をジャンプ。約5m下に転落した。

この事故でクルマは大破。運転していた22歳の男性が全身打撲の重傷を負い、助手席に乗っていた別の22歳男性は病院に収容されたが、出血性ショックが原因で死亡した。死亡した男性がシートベルトを着用していたかどうかはわかっていない。

運転していた男性は病院で行われた簡単な事情聴取の際、「飲酒運転の発覚を恐れて逃げた」などと話していたという。警察では男性の回復を待ち、業務上過失致死や道路交通法違反容疑で事情を聞く方針だ。

今回の追跡について、警察では「追跡に問題はなかった。高速度での追跡は行っていない」としている。

《石田真一》

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