北海道警、供述調書改ざんの警官を書類送検

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北海道警は11日、当事者の了承や確認を得ないまま交通事故の供述調書を書き換えていたとして、函館中央署に所属する2人の警部補を虚偽公文書作成・同行使の容疑で書類送検するとともに、同日付で減給1カ月(10分の1)の懲戒処分を実施している。

北海道警・監察官室によると、虚偽公文書作成・同行使容疑での書類送検と、懲戒処分の対象となったのは、函館中央署に所属する50歳代の警部補2人。

この2人は2004年9月、函館市内で発生した乗用車同士の衝突事故の捜査を担当した際、一方の当事者から「衝突時の速度は5km/h程度だった」との証言を得た。

しかし、2人はクルマの破損や事故の状況から「実際にはもっと高い速度だったのではないか。そんなに低速では衝突しないだろう」と判断。供述調書に記載する速度を15km/hに改ざん。現場の見取り図についても、これと辻褄が合うような記載にするとともに、現場の検分を一部行わないまま、虚偽の検分状況報告書を作成した疑いがもたれている。

当事者が自分の供述と異なる内容が記載されていることに気づいて、警察に対して異議を申し立てたことで改ざんが発覚。監察官室が調査に乗り出していた。

2人は改ざんした事実を大筋で認めているという。

《石田真一》

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