5日、千葉県茂原市内にあるJR茂原駅前のロータリーで若い男性がクルマにはねられる事故が起きた。クルマは逃走したが、近くの交番の警官がパトカーで追跡。運転していた男を業務上過失傷害と道路交通法違反の容疑で緊急逮捕した。
男性は病院に収容されたが、約2時間30分後に死亡している。ひいた男は被害者の兄で、警察では兄弟間のトラブルが原因の可能性もあるとして調べを進めている。
千葉県警・茂原署によると、事件が起きたのは5日の午前0時40分ごろ。茂原市千代田町付近にあるJR茂原駅の南口ロータリーで、若い男性がクルマにはねられる事故が起きた。
男性をはねたクルマはそのまま逃走したが、近くにある交番の警官が事故発生を目撃しており、パトカーで追尾を開始。約500m先で容疑車両を発見し、運転していた男に職務質問した。
男は泥酔状態で警官の質問を受け答えできる状態になかったが、クルマには事故の痕跡が残されていたため、業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で運転していた26歳の男を緊急逮捕した。
はねられた男性は近くの病院に収容されたが、頭を強打しており、事故から約2時間半後に死亡している。
その後の調べで、容疑者と被害者は実の兄弟だったことが判明。しかも同居していることもわかった。
しかし、男は警察の調べに対して「ひいたかどうかは知らない」、「自分がどうして茂原にいるのかわからない」などの供述を繰り返し、事故を起こしたことを否認している。
事故の直前に2人が口論をしていたというような目撃情報も寄せられていることから、警察では兄弟間に何らかのトラブルが生じていた可能性も視野に入れ、家族や親族からも事情を聞いて事故に至った経緯を調べる方針だ。