アルファロメオとマセラティが兄弟に

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イタリアのフィアットは17日、できるだけ早い時期にマセラティの経営権を所有する意向を明らかにした。マセラティは現在、フェラーリの100%子会社。所有権の移動によって、マセラティとアルファロメオとの協力が予想される。

マセラティとアルファロメオは技術面と営業面で協力し、とくに国際市場において協力が有効であるとされる。マセラティが復活したようにアルファロメオも復活させたいというのがフィアットグループの思惑のようだ。短期的には、アルファロメオのアメリカ市場復帰が課題のひとつか。

しかしながらマセラティとフェラーリとの協力も、生産、技術、販売ネットワークについて継続される。フェラーリとの協力によってマセラティは経営が回復したからだ。GMとの提携が破談になった今、フィアットグループは各ブランドの再定義、グループの再構築を図る。

フィアットとフェラーリ、それぞれの会長を兼任するルカ・ディ・モンテゼモロは「マセラティとアルファとの双方にとって有益な関係だ。2ブランドの相乗効果によって、スポーツカー市場での存在感を強化する」と語る。

なおフェラーリ自体がフィアット傘下でもあるので、現在のマセラティはフィアットから見ると孫会社にあたる。

《高木啓》

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