鹿児島県警は27日、好意を持った女性につきまとい、この女性が所有する軽自動車のタイヤに約40カ所の穴を開けてパンクさせたとして、国分市内に在住する高校教諭の男を器物損壊容疑で逮捕した。男は容疑を大筋で認めている。
鹿児島県警・鹿児島中央署によると、器物損壊容疑で逮捕されたのは、国分市内に在住し、曽於郡内の県立高校に教師として勤務する31歳の男。
この男は今月23日の深夜、鹿児島市内にあるマンション駐車場に侵入し、このマンションに住む21歳女性が所有する軽自動車のタイヤ2本に対し、千枚通しのようなものを突きつけ、約40カ所に穴を開けてパンクさせた疑いが持たれている。
被害に遭った女性は鹿児島市内の飲食店に勤務しており、男とは店員と客の立場として知り合ったが、男は女性に対して一方的な好意を寄せ、つきまといを行っていた。
昨年11月ごろからはストーカー行為がエスカレート。交際を迫る内容の電子メールを日に何度も送りつけたり、女性の自宅近くに出没。女性が恐怖を感じて警察に対してストーカー被害の届け出を行っていた。
警察の取り調べに対し、逮捕された男は「交際を申し込んだが無視され続けたため、腹いせにやった」などと話しているという。