税金滞納で差し押さえのフェラーリ、落札

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兵庫県は6日、県税約2400万円を滞納したとして、神戸市内の不動産会社から差し押さえたフェラーリ『F360モデナ』の公売を行った。中古車市場の実勢価格を加味し、最低落札価格1150万円の設定で行い、加古川市内の中古車販売業者が1261万円で落札した。

これは兵庫県税務課(兵庫県税事務所)が行ったもの。神戸市内の不動産業者が県税として支払うべき税金約2400万円を滞納したため、同社の経営者が所有する時価1300万円相当のフェラーリを差し押さえ。これを公売に掛けて滞納した税金の穴埋めをすることになった。

公売の最低落札価格は車両の時価と実勢価格を加味した1150万円に設定。モノがモノだけに参加したのは関西圏の輸入中古車販売業者8社だった。結果として加古川市内の業者が1261万円で落札している。

押収した車両の現金化については、現在は公売を行っているが、東京都などではより高値での販売ができる可能性の高いインターネットオークションへの切り替えを狙うなど、自治体もその処理に頭を悩ませている。

とはいえ、絵画などの芸術・美術品よりは現金化しやすいため、車両については土地に並んで差し押さえが真っ先に行われる品目のひとつでもある。現金化のしやすさは今回の結果が物語っているが、高級車以外では苦戦することも多いようだ。

《石田真一》

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