中国市場は、地理的要因もあって韓国メーカーの重要な市場だ。北京ショーでも最新のモデルを展示しており、そのなかに異彩を放っていたミニバンがあった。双龍(サンヤン)『ロディウス』はなんと9人乗りなのだ。
ターンテーブルに乗せられていたこのロディウス、室内はなんと4列座席で、最後列へのアクセスを確保するために2列目、3列目はキャプテンシートとなっている。シートアレンジを工夫すれば、9人どころか11人乗りもできてしまいそうだ。
インテリアカラーの「米色」という概念はおもしろい。ちなみに鮮やかな黄土色という感じの明るい色彩で、豊かに実った稲穂をイメージしたカラーなのかもしれない。
全長5125ミリのボディはダイナミックなグラフィックスを持ち、傾斜の強いDピラーが特徴的だ。エンジンは2.3リットルの直4ガソリンと2.7リットル直噴ディーゼルが設定されていて、5ATにはMTモードもある。
名前の由来は「ロード(Road)」と「ゼウス(Zeus)」を合成したもの(Rodius)で、中国では「路上帝王」の意味だと紹介されていた。