人が集まりすぎて…飲酒運転警官が一時雲隠れ

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神奈川県警は15日、非番中に飲酒運転を行い、自車を電柱に衝突させるという物損事故を起こした県警本部・捜査二課に所属する30歳の無巡査部長を道路交通法違反(酒気帯び運転)で書類送検するとともに、同日付で停職3カ月の懲戒処分を実施した。

この巡査部長は処分決定前に辞表を提出しており、依願退職が認められる見込みだという。

神奈川県警・監察官室によると、この巡査部長は非番中だった3月21日、自宅でテレビを見ながらビールや焼酎をそれぞれカップ3杯ずつ飲んだ。その後、巡査部長は酔い潰れて仮眠、同日の午後10時30分すぎに目が覚めた。

巡査部長は「酔いが醒めた」と認識し、自分の所有する乗用車でコンビニへ買い物へ行こうとしたが、自宅近くの横浜市旭区内の市道で自車を電柱に衝突させるという物損事故を起こした。

衝突の音に気づくなど、異変を感じた近所の住民が110番通報、巡査部長は事態の発覚を恐れて一時逃走。集まった近隣住民の中に紛れ込んでいた。警官が運転手を探し始めた際にも名乗り出ず、群集に紛れ込むのを目撃した住民に突き出された。

巡査部長はアルコール検知を受けたが、この際に酒気帯び相当量のアルコールを検出。後に現職の警官であることも発覚した。

監察官室の取り調べに対し、名乗り出なかった理由について「逃げたわけではなく、大騒ぎになってしまったので出にくくなっていた」と供述しているという。

処分内容は決定したが、巡査部長は4月上旬までに依願退職の意思を示しており、処分が実施される以前に退職するものとみられている。

《石田真一》

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