プレミアムコンパクトという新しいジャンルを切り開いてきたアウディA3も、今回のモデルでは一段とワイドになり、上級グレードでは3.2リッターのV6エンジンを搭載するに至り、すでにコンパクトとはいえなくなった。
プレミアム性に関しても、ライバル車やVW車などが品質の向上を図っているため、アウディA3の優位性は薄れている。
その代わりに直噴エンジンの搭載などによってスポーティな方向を目指しているのだが、このエンジンがまだ十分にこなれていない印象がある。状況によってはアクセルワークにリニアに反応せず、不満の残るフィールだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★★★
パワー&フットワーク:★★★☆☆
装備内容:★★★★☆
オススメ度:★★★☆☆
松下 宏| 自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。