「そのナンバープレートをよこせ」と脅迫した暴力団員を逮捕

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北海道警は4日、自分の希望するナンバーを装着したクルマの所有者の男性に対し、そのナンバーを譲るように脅し、拒否されたことに腹を立てて男性を暴行した22歳の暴力団員を傷害容疑で逮捕したことを明らかにした。

北海道警・旭川署の調べによると、この男は自分の所属する暴力団事務所のクルマや携帯電話の番号に使われている「-123」というナンバープレートを付けたクルマを発見。尾行したところ、この事務所とは全く関係ない30歳の男性が所有するクルマに付けられているということがわかった。

男は5月30日の未明に旭川市内の路上へ男性を呼び出し、「お前、誰の許可を得てそのナンバーを付けているんだ?」などと脅し、ナンバーを譲るように迫った。しかし、男性がこれを拒否したために逆上し、足などを数回蹴って全治一週間の軽傷を負わせたという。

男性は後日警察に被害を届け出たが、その際に「どうもその事務所では全てのクルマのナンバーが123であるらしい」、「携帯電話番号の下3ケタが同様に123であり、それが組員の間で流行しているらしい」など、脅迫を受けた際に男が口走っていたセリフをそのまま伝えた。

この証言から旭川署の暴力団担当の部署が「あの組に間違いない」と断定。証言と人相がよく似た組員へ任意同行を求めて追及した結果、事件に関与したことをほのめかす供述を行ったため、傷害容疑で逮捕したという。

希望ナンバー制度で、任意のナンバーが取得できるようになり、同様のトラブルは以前よりも減少しているが、「1234」など並び数字のナンバーは依然として人気が高く、抽選対象となっている。警察ではこの男が所属する暴力団が使用しているクルマのナンバーについても、どのように入手したのかについて調べを進めていくとしている。

《石田真一》

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