ロングマフラーによる悲劇再び---バイク運転の女性が意識不明の重体

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20日早朝、大阪府東大阪市の市道を歩いていた通行人から「女性が転倒したバイクの下敷きになる形で倒れている」という内容の119番通報があった。女性が首に巻いていたロングマフラーがバイクの後輪に絡まって窒息状態となっており、発見当時にはすでに意識が無かったという。

大阪府警・河内署の調べによると、事故が起きたのは20日の午前5時5分ごろとみられる。東大阪市瓜生堂1丁目付近の市道を歩いていた会社員から消防に対し、「女性がバイクの下敷きになる形で倒れている。首に巻いていた毛糸のマフラーが後輪に絡まっているようで、女性は呼びかけに反応しない」との通報が寄せられた。119番を受け付けた消防署員は「可能なら首からマフラーを外し、仰向けにして気道を確保してください」と通報者へ指導するとともに、救急隊員を現場に急行させた。

救急隊員が現場に到着した際、女性の首からはマフラーが取り去られていたが、女性の意識が戻ることはなく、病院収容後も意識不明の状態が続いている。

マフラーは毛糸を編みこんだもので、長さは2メートルほどあったが、このうち片側の約40センチがバイク後輪の軸に巻き込まれていた。女性は午前5時ごろ、「友達の家に行く」と告げて自宅を出ており、その直後に何らか原因で首に巻いていたマフラーがあおられ、後輪に巻き込まれ、そのまま転倒したものとみられている。

警察では「前代未聞の事故で聞いたことも無い」としているが、昨年11月には栃木県の遊園地で、26歳の女性が首に巻いていたマフラー(長さ2.7メートル)がゴーカートの駆動部分へ絡まり、窒息死するという事故も起きた。

ロングマフラーはこの冬の流行だというが、バイクに乗る際には長さを調整するなどの配慮が必要だ。

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《石田真一》

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