「インターネットITS」が目指しているのはHDDカーナビ機能の拡張版ではなく、実際にはもっと複雑なシステムを目指している。自動車メーカーとしての狙いはファイルサーバーへクルマに関する様々なデータを蓄積...
【これが次世代カーナビ】カーナビがファイルサーバーに進化する時代に
現在、ハイエンドに位置するカーナビゲーションの主流はDVDからハードディスク(HDD)へと移行しつつある。データを収納する容量が多く、書き換えも自在というHDDの特徴から活用されているわけだ。開発が進むカーナビ次世代機は、HDDの特徴をフル活用するのはもちろん、高速データ通信という新たな武器を与えることで“ナビ”というより、「一種のファイルサーバー」として君臨することになりそうだ。
7月17日から19日まで、東京ビッグサイトでは『ワイヤレス・ジャパン』というビジネスショーが開催されていたが、会場の一角にはトヨタ、デンソー、NECネットワークスが共同で開発を行なっているカーナビの次世代機が展示されていた。
機械そのものというよりは「インターネットITS」という概念に則ったものだが、これは車内にファイルサーバー兼用となるHDDシステムを置き、カーナビの拡張機能を、高速回線によってASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)からダウンロードしようというもの。NTTドコモの携帯電話iモードのサービスのひとつ、「iアプリ」を拡大させたようなものだ。必要な機能を必要なとき、必要な量だけサーバーからダウンロードし、車内に設置されたファイルサーバーに納め、それを使うことになる。
巨大なデータを収納し、書き換えのできるHDDの特徴を生かしたものだが、ネックとなるのは高速回線。現実的なモバイル用回線しては「FOMA」の下り速度384Kbps(理論値で最大)が一番だが、パケット代金はあまりにも現実離れしている。だが、インターネットITSを現実化を阻んでいた壁は方法次第では無くせる可能性が高くなったという。
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19日まで東京ビッグサイトで開催されていたもモバイル機器関連のビジネスショー『ワイヤレス・ジャパン』には、「インターネットITS」の研究用に使われている実機がクルマに装備された状態で展示されていた。
HDD方式のカーナビゲーションに地図やアプリケーションをダウンロードして取り入れるという構想はこれまでにもあった。だが、通信コストや回線速度の関係から現実的なプランとなり得なかったのも事実だ。
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