20日早朝、埼玉県狭山市のコンビニエンスストアの駐車場で、エンジンをかけっぱなしで止めていたクルマが盗まれるという事件があった。気がついた所有者の男性が運転席側ドアにしがみつき、10メートルあまり引きずられたところでカギを引き抜き、強制的にクルマを止めたという。クルマを盗んだ男は強盗致傷の現行犯で逮捕されている。
事件が起きたのは20日の午前4時30分ごろで、狭山市内のコンビニエンスストアに買い物に訪れた24歳の男性が、このクルマにカギをつけっぱなしで買い物をしていたところ、見知らぬ男が自分のクルマに乗り込もうとしていることを発見した。
このため男性が「おい待て」と走り出したところ、男は慌ててクルマを発進させた。しかし、所有者の男性は運転席側のドアを開けてしがみつき、14メートルあまりをひきずられながらも最終的にはエンジンキーを引き抜いて、クルマを強制的に停止させた。
その後、男は走って逃げようとしたが、この男性やコンビニ店員に取り押さえられ、駆けつけた埼玉県警・狭山署の捜査員に引き渡された。警察では所有者の男性が軽傷を負っていることから、窃盗ではなく強盗致傷としてこの男を現行犯逮捕し、なぜクルマを盗もうとしたのかなどを厳しく追及しているという。