ジャック・ナッサー氏の突然のCEO解任により、フォードは創業家一族を中心にした新経営体制を敷いた。そうした中で異例ともいえるマツダ社員へのメッセージがニック・シーレ新COOから届いた。
ナッサー氏はファイアストン問題などによる業績悪化の責任をとる形で10月末にフォードCEOを事実上解任され、後任には創業家一族であるウイリアム・フォード氏が就任した。新CEOはじめフォードの新経営陣は、業績回復のためナッサー氏が敷いた路線の修正を急ぐとみられ、これまで3人の社長を送り込んでいるマツダとの関係見直しにも発展する可能性もある。
そんな中でのシーレCOOからのメッセージはマツダ社員の不安をおもんばかってのものとみられる。メッセージでは「マツダとフォードの関係はこれまでと変わらない。マツダはフォードグループにおける重要なブランドである」という認識を改めて強調している。また「マツダ復活のためにはフィールズ社長のリーダーシップが必要」と今のところマツダの体制を変更するつもりはないとの意図を伝えている。