警視庁は31日、都内最大手の運転代行会社が恒常的に白タク業務を行っていたとして、この会社の経営者ら7人を道路運送法違反(無免許経営)の疑いで逮捕したことを明らかにした。
逮捕されたのは、日本運転代行連盟の社長と、同社の幹部ら7人。警察の調べによると、この会社は10年以上前から白タク業務を始め、1999年頃からはインターネット上に開設したWebサイトで「タクシーより安い」という内容の宣伝を行っていた。一般の乗用車を使って送迎業務などを行ったり、埼玉県の会社役員から借り受けた小型バスを使い、観光地への輸送も行っていた。
今回摘発を受けた会社は都内最大手の運転代行会社で、官公庁や大企業などにも運転手を派遣、業務用車両などの運転をさせていたとされる。警察では道交法だけでなく、労働者派遣法にも違反している可能性が高いとして、逮捕した関係者から厳しく事情を聞く方針だという。