フォルクスワーゲンのディビジョンのひとつとなったイギリスの高級車ブランド、ベントレーは元気だ。24日午前にロールスロイスと共同で行ったプレスブリーフィングのなかで、販売台数を今後5年で現在の年間1500台から同9000台へと大きく引き上げる計画をぶち上げたのだ。
日本法人マネージャーのティム・マッキンレー氏は、「2年以内に投入するGTクーペは、現在のモデルより少し小型で、ユーザー層を大きく広げると期待している」と語る。GTクーペは現行モデルと同様、優れた乗り心地と静粛性を備えながら、より俊敏な加速と良好なハンドリングを持つ、VIP向けの駿馬の資質が与えられる。九州から北海道までドライブしても、その楽しさが苦痛に変わらないことを保証する、という。
価格も現行モデルよりは引き下げられる。「値段はまだ秘密なんですが、ヒントはメルセデスベンツ『Sクラス』より少しだけ高いくらい」(マッキンレー氏)。今年は71年ぶりにルマン24時間耐久レースに復帰し、いきなりクラス優勝を遂げるなど、ベントレーは盛り上がっている。はたして21世紀の超ラグジャリー・スポーツNo.1の栄光をつかみ取ることができるか。