スズキのコンセプトカー『GSX-R/4』(スズキのバイクGSX-Rの4輪版という意味)は、「GT3」に代表されるバーチャルならではのゲーム的楽しさを、リアルワールドでのドライビングに融合させて新しいスポーツカーの楽しさを提案したものだという。
非常に斬新なコンセプトからして、すぐに市販化というわけにはいかないだろうが、近未来のスポーツカーの楽しみ方を具体的に連想させるその内容は、スポーツカー好きだけでなく、バイク好き、ゲーム好きな読者にとっても非常に興味深い内容となっている。
この『GSX-R/4』は、以下の2つの柱を基本コンセプトとしている。
1.「世界に数社しかない、2輪&4輪両方を作るメーカーのひとつであるスズキ」の個性を生かして、175ps/9800rpmを発生し、1万回転以上回る1300ccの『隼』(スズキの輸出用バイク)のエンジンや、アルミフレーム+プラスティックパネルの構成といったバイクのような部品でスポーツカーを作ったら、いままでのスポーツカーにないクルマなるんじゃないか? という発想
2.「ただ走るだけ、しか楽しめない本物のスポーツカーより、ドライビングゲームの方が楽しいんじゃないか?」という発想を展開して、『ドライビングゲームの面白いところや機能』を実際のクルマに組み込んだら、TVゲームが絶対に超えられないところ(=つまり、本当には走れない)を補って、本当にリアルに走れるドライビングゲームが作れるのではないか=新しいスポーツカーの『楽しさ』を提案できるのではないか、という、スポーツカーへの新しい提案
vol.2へ続く