現地時間で11日朝に起きたアメリカの同時多発テロ。在日米軍基地では各部隊に所属する全隊員に対して、至急基地に戻ってくるように指令がなされた。記者は東京都福生市の横田基地付近で取材を行い、複数のアメリカ軍関係者から通達の内容を聞きだすことに成功した。
通達の内容は以下のとおり。
1.ニューヨーク市内で生じたテロリスト攻撃により、空軍司令部通達で日本時間22時30分、基地の警戒レベルを「Treat Condition "D"(脅威度レベルD=最高位)」に変更する。
2.個人で所有するクルマの構内乗り入れは全面禁止。徒歩や自転車は可。ゲート入場に際してIDカードチェックと身体検査が必須となる。
3.各隊員は所属部隊の上官に対し、ステートメントの報告を行うこと。
4.軍人、軍属以外の一般市民の基地外への外出は別途通達あるまで禁止。
5.構内のカミサリー(スーパーのようなもの)と、保育センターは通常営業。
6.本国便の運行停止に伴い、成田空港行きのアクセスバスは当面運行停止とする。
広大な基地内の移動にはクルマが必需品のため、ゲートで警備兵から「クルマはその辺に止めて歩け」と命じられた隊員たちは一様に不機嫌な顔をして、悪態をつきつつ、それでも渋々としながら歩いていくのが印象的だった。